JPX

運営会社:ブロードマインドは
東証グロース市場に上場しております。

Powered By
b-minded

マネプロトップ > コラム > 資産運用 > 社債投資の魅力とは?初心者が知っておくべき買い方とコツ

社債投資の魅力とは?初心者が知っておくべき買い方とコツ

資産運用

社債は、企業が資金調達のために発行する債券のことです。

投資家は社債を購入することで、定期預金などよりも高い金利を受け取れるというメリットがあります。

しかし、初めて社債投資を検討する方の中には、「社債を購入する方法は?」「株式と社債の違いは?」など悩む方も少なくないでしょう。

今回の記事では、社債投資のメリット・デメリットに加えて、社債の購入方法や選ぶポイントなどを詳しく解説していきます。

これから社債投資を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

監修者
監修者佐藤 拓也

全国に約800世帯、約1100名のクライアントを抱えるファイナンシャルプランナー。

家計相談や生命保険の見直し、資産運用の相談、相続・税務対策など幅広く活動し、年間200世帯以上のお客様と個別相談を行いながら、子育てにも尽力している二児のパパ。

【保有資格】
・MDRT入賞9回 ・TLC(生命保険協会認定FP) ・CFP ・IFA(証券外務員1種) ・ファイナンシャルプランニング技能士1級

将来のお金の悩み、何でも
マネプロに相談しよう
マネプロとは?

特定の金融機関に偏らない立場で、幅広い選択肢からお客様に最適なものをご案内する“おかねのプロ“です

そもそも社債とは?

「社債」とは、企業が資金調達のために発行する債券のことを指します。

債券は、あらかじめ定められた満期までは定期的に利息収入を得られ、満期になると元本が戻ってくるという点で、定期預金に似た仕組みの金融商品です。

債券には、社債の他に国が発行する「国債」や、地方公共団体が発行する「地方債」などがあります。基本的な仕組みはほぼ同じですが「誰が発行しているか」という点が異なります。

社債の場合、発行体である企業が破綻しない限り投資した元本がきちんと戻ってくるため、比較的安全性の高い投資商品と言えるでしょう。

社債の種類

社債には、普通社債、転換社債(CB債)、劣後債、ワラント債などの種類があります。これらの特徴を簡単にまとめると下記の通りです。

【社債の種類】

普通社債 一般的に「社債」と呼ばれるタイプのもので、ストレート・ボンド(SB)と表されることもある。
劣後債(ジュニア債) 元本や利息の弁済順位が劣後する社債のこと。普通社債よりも発行体が破綻した際のリスクが大きい分、利率が高く設定されやすい。
優先債(シニア債) 弁済順位が劣後する劣後債に対して、弁済順位が高い社債を優先債と呼ぶ。
転換社債(転換社債型新株予約権付社債) 社債の購入後、一定の条件で株式に転換できる権利を持つ社債のことで、CB債とも表される。転換後は株式として取り扱われるため、元本や利息の支払いはなくなる。
ワラント債 社債を購入した際に、その発行体の株式を購入できる権利がついている社債のこと。

このほか、電力会社が発行する債券を「電力債」、金融機関が発行する特定の債券を「金融債」と表す場合もあります。

さらに、発行者または発行場所が外国か、発行通貨が外貨であるものを「外国債」と呼びます。外国債は、購入時の通貨や元本の支払いに用いられる通貨の違いによって、円建て債券サムライ債ユーロ円債などに分けられます。

そして、購入、償還、利息の支払いが外貨で行われる債券を「外貨建債券」と呼び、為替リスクを受けるのが特徴です。

社債と株式の違い

社債も株式も企業が発行する有価証券という点は同じですが、金融商品としての特徴やリスクの大きさには違いがあります。

大きく異なるのが返済義務の有無です。債券は企業にとっての借金とも言い換えられます。企業は債券を発行する代わりに投資家からお金を借り、利息と元本の支払い義務を負います。

万が一、発行体の企業が倒産した場合は、企業に残った資金の中から弁済順位に従って回し払いが行われるため、全く元本が戻ってこない可能性は低いでしょう。

一方、株式には返済義務はありません。企業が倒産した場合、株式の投資家よりも債券の投資家への弁済が先に行われるため、資金を回収できる可能性は低いと言えます。

加えて、リスク・リターンの大きさも異なります。

社債は運用期間中の値動きの大きさが限定的で、満期まで保有すれば元本が戻ってくるため、株式に比べてリスクを抑えて運用しやすいのが特徴です。ただし、株式のように大きな値上がりは期待できず、得られるリターンは限定的です。

株式の場合、保有期間中に株価が上昇すると大きなリターンを得られますが、逆に株価が下がると損失を負ってしまいます。

社債を購入するメリット・魅力

それでは、社債を購入するメリットや魅力にはどのようなものがあるのでしょうか。以下の3つのポイントについて詳しく解説していきます。

  • ・預金や国債に比べて高い利回りが期待できる
  • ・リスクを抑えて運用しやすい
  • ・運用計画を立てやすい

預金や国債に比べて高い利回りが期待できる

あらかじめ金利が決まっていて満期になったら元本が戻るという点で、債券と定期預金は仕組みが似ています。どちらも金利に基づいて受け取る利息の金額をあらかじめ計算できるため、計画的に運用しやすいと言えるでしょう。

ただし、定期預金に比べると債券の金利は高く設定されていることが多いため、その分受け取れる利息の金額も大きくなります。

さらに、債券の中でも、国が発行する国債および地方公共団体が発行する地方債よりも、企業が発行する社債の方が高い金利を期待できます。高い金利が期待できるということは、同じ元手資金でも高いリターンを得られるということとなり、安定的に資産を増やしやすい点がメリットと言えるでしょう。

リスクを抑えて運用しやすい

社債に投資するメリットの2つ目として、リスクを抑えて運用できる点が挙げられます。

社債は、発行体である企業が破綻(デフォルト)しない限り、基本的に満期になると投資元本が戻ってきます。多少業績が悪化したとしても、財務的に破綻しなければ元本は戻ってくるため、安全性は高いと言えるでしょう。

業績が悪くなったり先行きが不透明になったりすると資産価値が減少してしまう投資信託や株式に比べて、元本割れのリスクは低いと考えられます。なるべくリスクを抑えて運用したいという方向きの金融商品です。

運用計画を立てやすい

社債は、発行される時点で金利が決められているため、満期まで保有すればどのくらい利息収入を得られるかが前もってわかります。

例えば、利回り2%の社債を100万円分購入した場合、毎年得られる利息収入は税引き前で2万円となります。

株式や投資信託の場合、どれだけ資産が増えるかはなかなか正確に予測できませんが、社債の場合はある程度収益が計算できるのがメリットです。満期までの運用期間も決まっているため、運用期間を決めて運用したい場合や、運用による収益をあらかじめ確定させたい場合に適した金融商品です。

社債投資のリスク・デメリット

社債投資には、メリットだけでなくデメリットも存在します。以下のポイントはあらかじめチェックしておきましょう。 

  • ・発行企業が破綻すると元本・利息が支払われないリスクがある
  • ・途中で解約すると元本割れの可能性がある
  • ・個人で購入できる社債は限られる
  • ・投資するにはまとまった資金が必要となる

発行企業が破綻すると元本・利息が支払われないリスクがある

社債には、信用リスクというものが存在します。これは、発行体の企業が倒産した場合などに、社債の元本や利息の支払いが行われないリスクのことです。

社債投資では、信用リスクが高いほど高い利率が設定されやすいという傾向があるため、あまりにも利率の高い社債は発行体の財務状況などにも注意が必要です。

社債は比較的安全性の高い金融商品ではありますが、発行体が破綻してしまうと元本が毀損するリスクがある点は理解しておきましょう。

途中で解約すると元本割れの可能性がある

社債は満期までの間に中途換金することも可能ですが、景気動向や金利の動向によって市場価格は日々変動します。そのため、中途換金の際は購入時よりも低い価格で売却せざるを得ない場合もあり、これを価格変動リスクといいます。

一般的に、金利が上がると社債の市場価格は下がり、金利が下がると市場価格は上がるという関係にあるため、市場金利が上がっている中で社債を売却する場合、元本割れのリスクが高まるでしょう。加えて、市場環境や発行体の状況が変化すると、社債の流動性が低くなり売却そのものができなくなる流動性リスクも存在します。

ただし、これらのリスクはあくまでも中途換金時のリスクであり、満期まで社債を保有する場合は価格変動や流動性の変化による影響は受けません。

個人で購入できる社債は限られる

個人で社債を購入するためには「個人向け社債」を探す必要があります。実は、債券の発行金額の中で個人向けに販売されている社債は全体の一部に過ぎず、金融機関によって取り扱う社債の種類や量は異なります。

株式のように市場を通じていつでも好きな銘柄を購入できるわけではなく、新しく発行される債券を募集期間中に購入するか、他の投資家から売りに出された債券を途中で購入するか、が基本的な社債の購入方法です。

そのため、社債を購入したいと考えても、希望したら必ず購入できるというわけではありません。株式や投資信託に比べて個人で購入しにくいのはデメリットとなるでしょう。

投資するにはまとまった資金が必要となる

投資にある程度まとまった資金が必要となるのもデメリットとなる可能性があります。

株式や投資信託の場合、数千円〜数万円程度の少額からでも投資を始められますが、債券は一般的に数十万円〜100万円程度のまとまった資金が必要です。

少額から投資を始めたいと考えている方や、少しずつ複数の銘柄に分散して投資をしたいという方は、別の金融商品の方が適している可能性があるでしょう。

社債を購入する方法

続いて、社債を購入する方法を紹介します。社債を購入するまでの大きな流れは下記の通りです。

  • ・金融機関に口座を開設する
  • ・注文手続きを行う

順を追って確認していきましょう。

金融機関に口座を開設する

まずは、金融機関で口座を開設しましょう。

取り扱っている社債の種類や量は金融機関によって異なるため、なるべく取り扱いが多い金融機関を選ぶのが良いでしょう。

ただし、新発の社債はいつでも販売されているわけではなく、募集が開始してからすぐに売り切れてしまうことも度々あります。口座開設に時間がかかってしまう場合に備えて、社債の引き受けに強い証券会社に前もって口座を開設しておくのがおすすめです。

注文手続きを行う

金融機関に口座が開設できたら、社債を購入するための資金を入金して購入手続きへと進みます。

新発債の場合、購入を希望する社債の募集期間内に注文手続きを行う必要があります。具体的な手続きの流れは金融機関によっても異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。

なお、すでに発行されている既発債の場合は、在庫があるタイミングでしか購入できません。その都度販売状況や購入条件をチェックして、購入できる場合は注文手続きを行います。

社債を選ぶポイント

社債投資をする際は、どのような基準で銘柄を選ぶべきでしょうか。社債を選ぶ際のポイントは、主に以下の3点です。

  • ・発行体の信用力で選ぶ
  • ・運用期間で選ぶ
  • ・利率・利回りで選ぶ

発行体の信用力で選ぶ

まずは、社債の発行体に十分な信用力があるかを確認しましょう。信用リスクを確認するためには、目論見書や有価証券報告書などから発行体の事業内容や財務状況をチェックするのが大事です。

社債には第三者である格付機関が「格付け」を付与しているため、目安として確認するのも良いでしょう。格付けは、債券にどのくらいの価値や信用があるかを測るためのもので、債務不履行になる可能性を財務状況などから評価する指標です。

一般的に、格付けがBBB以上の債券は「投資適格債」として、比較的信用度が高い債券だと言えます。逆に、格付けがBB以下の債券は「投資不適格債」として、信用リスクの高い債券とされています。

運用期間で選ぶ

債券の運用期間は、3年程度の短いものから10年以上の長いものまでさまざまです。発行体などの条件が同じ場合、運用期間が長いものほど利回りが高く、短いものほど利回りが低い傾向があります。

債券はあらかじめ満期のタイミングがわかるため、将来使う予定のあるお金の運用手段としても有効です。「3年後に使うお金を運用したい」「5年以上運用しながら利息収入を得たい」など、運用計画や投資ニーズに合った社債を探してみましょう。

利率・利回りで選ぶ

自分が希望するリターンから社債を選ぶのも一つの手です。満期までの期間が長く、発行体の信用リスクが高いほど高い利率が付与されやすいという特徴があります。

また、金利の高い国の通貨で発行される債券も、日本円で発行される債券に比べて金利が高くなる傾向があります。高い利回りを求めるのであれば外貨建の社債を購入するのも良いですが、為替リスクが発生する点に注意が必要です。

まとめ

社債は、企業が資金調達を目的に発行する金融商品のことです。

投資家は社債を購入することで、定期的に利息を受け取ることができます。満期まで保有すれば元本が戻ってくるため、比較的安全に運用できる金融商品ですが、信用リスクや流動性リスク、価格変動リスクなどには注意が必要です。

今回の記事では、社債の購入方法や銘柄選びのコツも解説しました。これから社債投資を検討している方は、ぜひ本記事を参考に自分に適した社債を選んでみてはいかがでしょうか。

「他の金融商品とも比較して自分に合った投資商品を知りたい」「現在の家計の状況からどのくらい投資に回すのが良いか知りたい」などお困りの方は、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのも一つの手です。

FPは、お金に関する幅広い相談に対応しているため、初心者でも安心して利用しやすいでしょう。ぜひこの機会に、FPへの相談も検討してみてください。

将来のお金の悩み、何でも
マネプロに相談しよう
マネプロとは?

特定の金融機関に偏らない立場で、幅広い選択肢からお客様に最適なものをご案内する“おかねのプロ“です

<金融商品仲介業者>
ブロードマインド株式会社 登録番号 関東財務局長(金仲)第 424 
<所属金融商品取引業者等>
・楽天証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第195
加入協会: 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会 、一般社団法人日本投資顧問業協会
・PWM日本証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第50号  
・加入協会:日本証券業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会
・ウェルスナビ株式会社  金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2884号  
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
・ソニー銀行株式会社 登録金融機関 関東財務局長(登金)第578号 
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会

【手数料等について 】
商品等へのご投資には、各商品等に所定の手数料等(例えば、国内の金融商品取引所に上場する株式(売買単位未満株式を除く)の場合は約定代金に対して所属金融商品取引業者等ごとに異なる割合の売買委託手数料、投資信託の場合は所属金融商品取引業者等および銘柄ごとに設定された販売手数料および信託報酬等の諸経費等)をご負担いただく場合があります(手数料等の具体的上限額および計算方法の概要は所属金融商品取引業者等ごとに異なるため本書面では表示することができません)。債券を募集、売出し等又は相対取引により購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます(購入対価に別途、経過利息をお支払いただく場合があります)。また、外貨建ての商品の場合、円貨と外貨を交換、または異なる外貨間での交換をする際には外国為替市場の動向に応じて所属金融商品取引業者等ごとに決定した為替レートによるものとします。

【リスクについて 】
各商品等には、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況、財務・経営状況含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)、または元本を超過する損失を生ずるおそれ(元本超過損リスク)があります。
上記の手数料等およびリスク等は、お客様が金融商品取引契約を結ぶ所属金融商品取引業者等(上記記載)の取扱商品毎に異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客様向け資料等をよくお読みください。 

【国内債券の取引にかかるリスク】
債券は、債券の価格が市場の金利水準の変化に対応して変動するため、償還前に換金すると損失が生じるおそれがあります。また、債券を発行する組織(発行体)が債務返済不能状態に陥った場合、元本や利子の支払いが滞ったり、不能となったりすることがあります。 

【国内債券の取引にかかる費用】
国内債券を、相対取引によって購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます(委託手数料はかかりません)。 

【外国債券の取引にかかるリスク】
債券は、債券の価格が市場の金利水準の変化に対応して変動するため、償還前に換金すると損失が生じるおそれがあります。また、債券を発行する組織(発行体)が債務返済不能状態に陥った場合、元本や利子の支払いが滞ったり、不能となったりすることがあります。外国債券(外貨建て債券)は為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じたり、債券を発行する組織(発行体)が所属する国や地域、取引がおこなわれる通貨を発行している国や地域の政治・経済・社会情勢に大きな影響を受けたりするおそれがあります。 

【外国債券の取引にかかる費用】
外国債券を購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます(委託手数料はかかりません)。また、売買における売付け適用為替レートと買付け適用為替レートの差(スプレッド)は債券の起債通貨によって異なります。
【代理権等に関する表示】
ブロードマインド株式会社(以下、「当社」といいます)は、所属金融商品取引業者等の代理権を有しておりません。当社は、いかなる名目によるかを問わず、その行う金融商品仲介業に関して、お客様から金銭もしくは有価証券の預託を受けることはありません。当社が委託を受けている所属金融商品取引業者等は、上記のとおりです。所属金融商品取引業者が二以上ある場合、どの金融商品取引業者がお客様の取引の相手方となるかお知らせします。所属金融商品取引業者が二以上ある場合で、お客様が行おうとする取引について、所属金融取引業者間で支払う金額または手数料が相違する場合は、その説明を行います。

  • ID:BM–584

関連記事

Page Top